山の中

週末は小さな大寒波に攻撃されていて、

外に出るのは勇気が必要だった。

私はどちらかと言うと小心者なので、

早朝から車3台を洗車し、バイク2台を磨いた。

昼前に強風の中、薄着で飛行機を飛ばし、

身体を心底冷やして鍛えた。

その後、将来は長崎の郷土史家を目指してるので、

山に研究に出かけた。

北斗ケンシロウ似の店員がいるコンビニに寄り、

レジに並んだら、他のお客さんに、

「弁当をあたた、あたた、あたたたたためますか」と言っていた。

私はタバコだけ買ったので、名台詞は言ってくれなかった。

北斗神拳の伝承者であることに間違いないと確信した。

町内の山だか、奥地には未開の地があり、

イノシシの悪党一味の縄張りに行った。

休憩中に背後に殺気を感じて振り返ると、

大きな石の上から煙が出ていた。

怖いので煙に気づかないふりをしたが、

やっぱり気になるので、勇気を出して

正面から写真を撮った。

お化けが見える人は何なのか教えて欲しいと思った。

分岐点の入口にテープが貼ってあったが、

MFJトリアルと読んだので、意味が分からず

そのまま入って行くと、競技車両と同じところを

走るはめになり、明らかに場違いだったので、

邪魔にならないように端っこに避けて遭難したふりをした。

ギャラリーの視線を一身に集め、緊迫した状況で役に立つのが、

ナマーズ法のひっひっふーである。

緊張と、消音が効いてない排気の爆裂音で

変な汗がいっぱい出て楽しかったが、

写真を撮るのも忘れて見はまった。

夕方まで遭難したふりをして、みんなが帰り始めるころに

違和感なく無事に脱出した。

下山するとアジトがかなりあたたたたたかく感じた。

対岸の富士山の山頂付近には雪が積もっていた。

冷え切った身体を更に鍛えるために、

今度は夜に自転車でアジトに行った。

ちなみに今朝の気温。

タイヤチェーンは買ったが使ったことがなく、

使い方も分からないままである。

おまけ。

「武道とは己を鍛えるものである」と

通信教育で師匠から習った。

掌で受け止めると思わせて顔面で受止め、

顔を鍛えている。

前後にクネクネ波打つ上半身の動きも素晴らしい。

真剣白刃取りの奥義である。

※明日から出張のため、セメントの返事と

ベタベタの仕返しが出来ません。