Thunderbirdの日記

桜梅桃李 鏡花水月

ある日の思ひ出2 懇親会編


今年の9月11日。
片道、約一時間ほどの距離にあるホテルでの
懇親会に出席するために、3人で車一台に
乗り合わせて行くことになった。


当初は会社の軽自動車を予約していたが、
3人乗って高速は厳しいだろうとのことで、
急遽個人の車に変更した。



そこからの覚え書き。。。

3人の中で、車を出したのをI君とし、
もう一人はM君とする。
車はI君の愛車レクサス。
懇親会の開始時刻は19時から。


まず出発予定時刻17時を5分過ぎても
I君が来なかったので、車の外で待っていた。

トランクに荷物を入れて乗り込み、バックして駐車場から
出そうとしたが、エンジン回転だけ上がって
車は動かない。

I君はギアを入れてなかったことが分かった。


走り出して、I君がナビをセットしようとしたが、
使い方がよく分からないのか、思うように
セット出来ない。
何回かやり直してるうちに、脇道から入ってきた
車とぶつかりそうになった。


助手席にいた私がセットすることになり、
教えて貰いながら進めたが、目的地の検索方法を
施設名にしたので、日本中の同じ名前のホテルが
いっぱい出てきてやり直しになった。


やっとセット完了し、高速を走り出した。
ナビの画面に、18時10分と表示されてたので、
こりゃ何じゃろか?とI君に聞いたら、
到着予定時刻ですとの回答。


音楽は、美空ひばり細川たかし、ウインク、
おニャン子クラブなど、最新ヒット曲。


飲み会なので、ウンコの力を飲んだ方がいいと
思い、購入のためサービスエリアに寄って貰った。


3人で売店に行き、冷たい飲み物の冷蔵庫から、
それぞれウンコの力をとり、I君がまとめてレジに
持って行こうとしたときに、慌てたのか一本を
落として転がった。


あ~~~~と言いながら手を伸ばして店の中を
走り、ウンコの力を追いかけた。
缶がへこんでるのを見つけて、大丈夫だろうかと
心配し、別のと交換しようとしてたので、
中身は大丈夫やろうけん、そのままでよかよと言った。


支払いを済ませて外へ出たら、I君だけがジュースの
自動販売機の方へ歩いて行った。


振り返ると、私たちにコーヒーは飲まないのかと言う。


飲まんけどと言うと、不思議そうな表情をした。
こっちも不思議そうな表情になった。
さっき買ったウンコの力の横に、
いっぱいコーヒーも置いてあったからだ。


I君は一つのことに集中することが分かった。


そして、販売機のボタンを何回も押したが
出てこないと言っている。


左手に120円を持ったままだった。


笑いながらお金を入れてボタンを押したが、
出てきたのは、買おうとしたコーヒーではなく、
違うコーヒーだった。


隣のボタンを押すと、欲しいコーヒーが
出てこないことが分かった。


再出発して、左車線を100キロぐらいで走っていると、
急に追い越し車線に入って加速し始めた。


いつもおとなしいI君は、車に乗ると
人格が変わるのかなーと思った。


どうがんしたと?と聞くと、
間に合いませんと言う。
ナビの時計を見ると、18時16分と表示されていた。


こら到着予想時刻じゃろ?と聞くと
あ~~~そうやった~~~と言って
笑いながら左車線に戻った。


I君は、自分の車の時計の見方を
忘れてたことが分かった。


途中から覆面パトだろうと思われる車に
にマークされ、思うようにスピードが出せなかった。


前を走ってたのに、急に路側帯に停まって、
背後に付かれた。


料金所の手前でエスケープゾーンに
入って停まったので、覆面パトだったのが
明らかになった。


I君は覆面パトを見抜く力があることが分かった。


西九州道は、本線の途中に料金所が
短いスパンで何カ所もあることで有名。


ETCレーンは、遠くから見えるのに、
毎回右へ行ったり左へ行ったりうろんころんする。


もっと手前から見とかじゃ~と注意した。


高速を降りてからは、まだ工事中で完成間近の
道路を通ったので、ナビの反応がおかしくなった。


私の勘による誘導になったが、高級車の
ナビが間違わないと信じてるらしく、
私の言う方向に曲がらない。


そんなこんなで、やっと到着した。


ホテルには駐車場がなく、近所のタワーパーキングに
行ったら、誘導係のおぢーちゃんに、この車は
寸法が入らないからダメだと言われた。


目が点になっていたら、車検証を見せてくれと言う。


別のおぢーちゃんが来て、これはギリギリ入るよと
言ってくれた。


最初のおぢーちゃんは、車検証の寸法が
書いてないところを一生懸命見て、
あ~~大丈夫だ~と言った。


おそらく老眼でどこに寸法が書いてあるのか
見えてなかったと思われる。


おぢーちゃんは、適当に判断することが分かった。


M君がトランクからよそ行きの着替えを入れた
バックを3人分出したあと、I君だけが乗って、
ゆっくり回転式の駐車スペースに停めて降りてきた。


トランクから荷物を出したとき、
関係ないコンビニ袋も出していたので、
I君はトランクに戻そうとしたら、
パーキングの操作盤の操作していたおぢーちゃんに、
もう回すから危ないよと注意されて、
一端引き下がった。


I君は、どーしてもそのコンビニ袋を
トランクに戻したかったらしく、
素早く駆け寄ってトランクを開けて放り込んだ。


おぢーちゃんがびっくりして、
操作盤の非常停止ボタンを押した。


車は左方向に動き出していて、
I君はもう少しで、タワーパーキングに
挟まれて新聞に載るところだった。


ダメだと言っただろーあぶなかなーと言って
再度スタートボタンを押したとき、I君は
トランクがちゃんと閉まったか確認するために
また車に触っていた。


I君は自分が挟まれることより、コンビニ袋と
トランクのことが心配なのが分かった。


懇親会でも、いろいろやってくれたが、
体力があったら続きを書きたいと思う。


ちなみに、他部署から別の車で行った人は、
みんな着替えて行っているのに、自分だけ作業着で、
紫色で唐草模様の大きな風呂敷に、スーツを
包んで、両手で抱えてホテルのロビーを
大切そうに持ち歩いていた。


すばらしい仲間である。


うちの会社の将来は大丈夫だろうか?