Thunderbirdの日記

桜梅桃李 鏡花水月

欲しいバイク3 CB750K1 写真は関係なし

中学の先輩が乗ってたCB750K1(写真は参考)。



耕耘機やテーラー、コンテナ、脱穀機と一緒に
保管していたので、きれいな状態を見たことがなかった。


最終的には仲が良くなったが、中学校時代は
みんなに恐れられていた先輩。

農業で鍛えた身体は、化け物みたいにケンカが強く、
殺しても死なないレベルの生命力を持っていた。

廊下ですれ違うたびに攻撃をくらった。


いつからか、遠くにいるのを発見したら、
遠回りするようになった。


俺は強いんだオーラがすごい。


理不尽なことに従ったことがない。
これが気に触ったのだろう。


そんなこんなで、卒業して平和な時代になった。


先輩は、進学せず農業に専念した。


社会に出て上には上がいることを知った先輩は、
基本的には変わらないものの、人当たりが良くなった。


大型免許を取って、更にその先輩からCB750を買い取り、
町中を走り回っていた。


一緒に遊ぶようになったある日、シガーチョコを買いに
○保酒屋にバイク2台で行った。


シガーチョコのセブンスターを一個ずつ買って、
店の外でしばらく話し、それぞれの方向にUターンして
帰ろうとしたとき、先輩はCB750をアクセルターンで
回そうとした。
ちなみに4m道路で、路面は荒れていた。


バイクを寝かせてアクセルをあおり、
クラッチを一気に解放する。
リアタイヤはたまらず左方向にスライドし、
アクセルターンに入る。


90度ぐらい向きが変わったときに、少しアクセルを戻した。
路面の凸凹があり、急にグリップが回復した。

少しフロントが浮いたように見えた。

90度しか方向が変わってないので、道路に対して直角の方向。


今さっき買ったばかりの○保酒屋に、入り口のガラスを割って
バイクごと入っていった。


ノーヘルだったので、耳から少し出血していた。


店のおやじが出てきて、「バイクごと入ってこんでも
よかたい」と言った。


先輩はどうするのか見ていたら、
「シガーチョコのセブンスターを一個」と
言った。
さっきも買ったので、2個になった。


すごい光景だが、笑えない。
笑ったら確実に怪我をすると思った。


ガラスを弁償したのかは聞いていない。


他の仲間にも、決して話さなかった。


男ひ○し、かっこいい。


男は、750でバイクごと店に入ってたばこを
買うものであることが分かった。


垂直尾翼を付けるとこうなる。


かっこいい。


「田中氷店」と書いて欲しい。


これぞ男の中の男が乗るにふさわしいと
思った。