Thunderbirdの日記

桜梅桃李 鏡花水月

敬老の日

 

四捨五入して還暦なので老人会のお誘いがあった。

 

ゲートボールやグラウンドゴルフをやってた人達が、

少しずつ仏壇に入り、メンバーが不足しているとのこと。

 

ゴルフは全く出来ないし、運動は苦手なので断ろうとしたが、

どうしても公民館に来てお茶を飲んで欲しいと頼まれた。

 

何の縁もなく全くお世話になってない人生の大先輩に

恥をかかせる訳にもいかず、とりあえず挨拶だけは行きますと答えた。

 

 

 

トラクター、シニアカー、手押し車、杖が集まる公民館に

爆音RSVで行き、ぬるいお茶を飲んだ。

 

うまかった。

 

コメカミにサロンパスを貼った親分格の人に

さっそく次の日曜はグラウンドゴルフだと言われた。

 

お茶を吹き出したら目の前の別の老人にかかった。

 

わざとではないが、小心者なので急に変なことを言われると

考える前に体が反応してしまう。

 

ごめんなさいと言うと、仲間なんだからいいよと言われた。

 

この一言で心臓の弁の動きが反転し、

静脈に送り出した血液が動脈から心臓に戻る現象が発生した。

 

最も怖い病気、全身血流大反転である。

 

したがって末梢神経の信号伝達が途絶え

目は血走り、股間が熱くなるのを感じた。

 

脱糞しそうなのをこらえ、頑張りますよと答えた。

 

お土産に老人会で配布する紅白まんじゅうをもらった。

 

嬉しそうに笑うみなさんを見て、私も嬉しくなった。

 

一つだけなるほどと思ったのは、

耳の遠い人が多いのでRSVの爆音は

鈴虫ぐらいにしか聞こえないらしく、

うるさいと言う人は誰もいなかった。

 

 

 

夕陽に輝く稲穂を眺めながら、こんな私を必要としてくれる

老人会があり、ありがたいことだと感動した。

 

 

 

おまけ。

パイルドライバーと呼ばれる大技。

 

本番前にケンカしたのかもねと思った。