Thunderbirdの日記

桜梅桃李 鏡花水月

XQ1 分解


この前買ったお気に入りのデジカメXQ1は、
使わないのに毎日持ち歩いている。
(趣味は撮ることではなく持つこと)

たまたま使ってみたら同じ場所が黒くなるので、
白い物を写してみた。


間違いなくセンサーにゴミが付いてる。


メーカーで修理見積もりをしたら、
基本料金が22,000円で、
交換部品があれば追加との回答。



一枚目の写真はF11で、これはF5.6。



F1.8では殆ど分からなくなる。


F3.2ぐらいまでなら、何とか使えるが、
明るい屋外で使うには厳しい。。。


マニュアルか露出優先モードだけで
使えばいいが、直るものなら直したいと思った。


分解病のスイッチが入った。


Y型の特殊なネジが使ってあり、
どうしても緩まなかった。



7000円で特殊精密ドライバーを買った。



Y型の小さい方のドライバーより更に小さく、
キッチリ入らなかったので、
ドライバーを魚地球印の精密ヤスリで削った。


正確に狙いを定めてハンマーで打ち込み、
やっと緩めることが出来た。



分解図もないまま勘で分解していく。


どこのネジか分かるように紙に書いて、
その上に置いていたが、
全部動いて混ざってしまった。



無理矢理広げて、エアーダスターで
センサーをめがけて逆噴射!


自分の顔が涼しかった。


方向をちゃんと確認した方がいいと思った。



ネジだけで無く、はめ込み式になっているが、
構造が分からないので握力71kgで
優しく強引に引っ張る。


コメカミに怒りマークを入れるのがポイント。

だんだん興奮して来たので、
ナマーズ法の呼吸法で精神を安定させる。
ひっひっふーーである。


ひっひっで吐いて、ふーーで吸う。


長くやると酸欠になるので、
短めにやるのがポイント。



ペンチやハンマーやノコギリを使いながら、
長さが分からなくなったネジを適当に使って
組立てて行く。


・ストロボが引っかかって出なくなった。

・電池のフタが開かなくなった。


挑戦的だと思った。


自慢の腕力で全体をひねったり、
卍固めをお見舞いしたが直らなかった。


ストロボの横のネジを短いのに
入れ替えたらどっちも解決した。

長いネジを使ったので、
突き当たって全体が歪んでたのだろう。


俺の勘は鋭いぜと思った。



前面カバーがうまくはめ込めなかったので、
ガムテープでぐるぐる巻きにしようと思った。


一旦あきらめたが、昔読んだ本に、
武士道とは、志を貫くことであると
書いてあったのを思い出した。


私は武士ではないので、無視しようと思ったが、
蓮の花に乗ったマリア様の微笑みを見たくて、
気合いを入れてまた分解した。


三角関数相対性理論を駆使して考え、
手探りで組み立てたら、大きな音がして
キッチリはめ込みが出来た。


激闘約一時間。

目的だったセンサーのゴミはそのまま残り、
ケースに少し傷が付いたが、
全力を尽くしたので悔いはない。


結論
我が人生に於いて、小さなゴミなど、
恐るるに足らず。


反省点
我が辞書には「後退」の
文字はないので素直に追加した。


今回の一連の作業は自爆テロだった。


素人が適当に分解しても、
直らない物は直らないことが分かった。