RSVメンテ6-2

前日の作業で指が取れそうになったので、
会社のゴミ箱から適当な廃材を探して
高級な治具を一生懸命作った。

「ステンレス孫の手」と名付けた。
（製作費無料）

高級過ぎて穴に入らなかった。

古くなったマイクロファイバータオルを
更に小さく切って再制作した。

こんな立派な工具もあったが、
庶民は自作にこだわりたいので、
使わなかった。

「かゆいところに手が届く作戦」と名付けた。

ハイビーム側も小指を入れて磨いた。

今度は流血しなかった。

新品程ではないがまーまーの輝きが復活した。

コーティングしたかったが、
高温になって発火したら、
ファイヤーバイクになるので
怖くなってやめた。

次の問題は、取付ネジが外れたことで、
上部が固定出来ないこと。

先祖供養や風水など考えつく全てのことを
実行したが、抜けた先端の玉が入らなかった。

最後は力技で勝負することにして、
ダイソーで買った演芸用の針金を使い、
ラジオペンチで引っ張ることにした。

コテの原理（テコの原理）を駆使し、
力一杯引っ張ったが、なかなか入らなかったので、
油を挿そうと思ったが、樹脂が割れる可能性があるので、
自然素材である体液を使うことにした。

下向きで口を開けて美味しそうな食べ物を想像し、
穴を使徒ラミエルだと思って約1分後に唾液を落とした。

全エネルギーを一点に集中することを、
エヴァンゲリオンでは「ヤシマ作戦」と呼ぶ。

日頃の行いが良いこともあり、
一発で穴に命中した。

「今よっ」と自分に号令を掛け、再度ペンチで引っ張ると、
パチンと音がして簡単に入った！

ツバと粘度の高い唾液は、
似て非なる物であることが証明出来た。

安物の青いバルブを付けて完成！

青く着色されたバルブは、青白い光になるので、
明るくなったように見えるが、
実際には透明度の高い無色のバルブの方が
同じワット数なら断然明るい。

なぜ青いのを付けてるかと言えば、
透明のを持ってないからである。

私は歳のせいで鳥目になり夜は乗らないが、
ヘッドライトは人間で言えば目玉なので、
乙女のようにキラキラしていた方がいい。

つづく。