Thunderbirdの日記

桜梅桃李 鏡花水月

蛇神様 白蛇


XRの慣らしのため、近所をうろうろしているときに、
車で通っても気がつかない公園があったので、
ちょっと寄ってみた。


入り口には「望郷」と書いてあった。
千昌夫の望郷酒場に似てると思った。


いつもは入れないのか、
錆びた鎖が横にあった。


近所に民家はなく、
海岸からの絶壁にあるので、
全く人の気配がない。


バイクで入っていいのか分からないが、
門を少し過ぎたところまで行ったときに、
この先は入るなと聞こえたような感じがした。


と書けばかっこいが、エンストして止まった。


時空の歪みを感じながら
歩いて奥の方へ行ってみた。


大蛇が身体に巻き付いて、足下に
小さな蛇がいっぱいいる銅像があった。白ヘビ


下にお供え物の酒と賽銭箱があった。


賽銭箱の中身のチェックはしなかった。


正面に立ち5分ぐらい硬直したまま見た。


なぜか背中が寒くなり、全身が鳥肌
(英語で言うとチキンスキン)になったので、
引き返そうとした。


が、足が動かなくなった。


と、思ったら動いた。


説明書きの看板があったので、
難しい漢字を飛ばして読んだ。


蛇の執念がどーのこーのと
書いてあった。


小学校の頃、ぢてんしゃのチェーンに
挟んで何匹もいぢめたことを思い出した。


運動場でしっぽをつかんで振り回したときに、
滑って飛んで行った蛇は、友達の足に巻き付いて、
ふくらはぎに噛みついた。
毒蛇ではないので大丈夫と言って慰めた。



いぢめた蛇のことを次々に思い出した。


寒いのに汗が出て来た。


風が吹いていたので、ますます寒くなった。


おとろしくなったので、蛇のまねをした。


少し温もったので、賽銭箱の中身を
気にしながら帰ろうとした。


異様に肩が重くなった。おばけおばけ


前日に年末の大掃除をした疲れだった。


早い話が、気の持ちようだということが分かった。


それと、蛇はいぢめない方がいいことが分かった。はび


ものすごく静かな場所なので、
秘密のアジトにするにはいいと思った。