花粉症
通勤のときに毎日通るトンネル。
明らかに都会である。
山芋のとろろソバと、納豆の手巻き寿司
(有明海の海苔使用)を食べながら、
最後に手に付いた納豆6粒を噛まないで
飲み込んだ。
ネバネバが手に残ったので、
遠心分離器のまねをして素早く振り回した。
どんなもんじゃいと思いながら山を眺めていると、
だんだん風が強くなってきた。
山の中から時々白い煙みたいなのが見えた。
インディアンの狼煙だと思った。
みるみるうちに山に霞がかかったようになった。
狼煙の多さから判断して、酋長から指令が
出たに違いないと思った。
杉だらけの山の中に行ってみた。
杉花粉を全身に浴びながら、
深呼吸して力いっぱい吸い込んだ。
快適だった。
目がかゆくなった。
この季節の山は厳しいことが分かった。