Thunderbirdの日記

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さよならジャンボジェット ボーイング747 里帰り飛行


2013年12月8日。


もうすぐ現役を引退することになったジャンボジェットの
さよならイベントで、長崎への里帰り飛行があった。


発熱と鼻水だらだらの体調不良だったが、
365度見晴らせる裏山に登った。


あいにくのサウスウインドで、滑走路への進入が
佐賀県上空の北側からだったため、
あきらめてエアーバンドを傍受していた。


最後の勇姿を見たかったなー


と、思ってカメラを片付けていたら、
イベントの抽選で当たって、空港内の滑走路の
すぐ横に入っていた子分から電話がかかって来た。


北側からランディングギヤを降ろして進入して来たが、
コースからイースト側にそれてゴーアラウンド
そのまま南下したとのこと。


滑走路の方角を双眼鏡で見て、拝みながら鼻水と涙を流していたが、
携帯を助手席に投げ捨て、寒い車の外に出てカメラを構えた。


もちろん膝を曲げ、全身のバネを効かて
絶対手ブレしない、先輩ゆずりの構えである。


イーストからサーイースト方向をタンクローで探す。


いたいたーーーーーーーーーーーーー





サーサーイースト方向でのファイナルターン。





滑走路までまだ10分ぐらいある距離なのに、
ランディングギヤとフラップを降ろし、
ストール寸前の低速飛行。




いつものサウスからの進入コースに乗る。


海上から陸地上空に入るので、気流の乱れによる
ストールを避けるために少しパワーを入れる。


回転数が上がるジェット音に鳥肌が立ち、
ついでに鼻水がひっと出る。






ジャンボの後ろ姿。
何ともかっこいい。





低空なのでバンクせず、ラダーで機首を振る。




エアーバンドから、ファイナルアプローチが聞こえる。



茨城に赴任していた頃や、出張のときは、
時間の都合よりもジャンボに乗るために
便を選んだ。


毎月2回乗るのが楽しみだった。


離陸の時のジェットエンジン4基の
フル加速は快感だった。


何でサウスウインドなのに、わざわざ逆方向から
アプローチをやり直したんだろう。


しかも、ランディングギヤとフラップも下げたまま。
待っていた山からよく見えるコースで
180度ターン。


満身創痍の体調不良でも、里帰りフライトを
楽しみに待っていたのが通じたのか?


本田宗一郎の「夢、願えば叶う」の言葉を思い出した。


その通りだということが分かった。