テーラー 営農マシソ
都会では何と呼ぶかしらないが、
長崎ではテーラーと呼ばれるマシソ。
小型特殊免許が必要。
うちの近所では、まだ現役で使われている。
ここのおぢさんは、宇崎竜童を20歳
歳取らせたみたいな感じでかっこいい。
畑仕事の帰りに、泥だらけの姿で
セブンイレブンに寄ってたばこを買う。
この前は、少し下りの国道から勢いよく入って来て、
止まりきれずにタイヤ止めに乗り上げていた。
とんでもないかっこうだが、様になっている。
後ろに乗ったおばちゃんは、腰が85度曲がり、
いつもこめかみに膏薬を貼っている。
以前に登場した、CB750の男ひ○し先輩は、
同じようなマシソで、狭くて急な下り坂を、
ギヤを抜き、ノーブレーキで麓まで一気に下る。
超ウルトラアンダーステア。
イン・イン・超アウト。
たまに脱輪して怪我した。
本気で攻めるときは、後ろのリヤカーに子分を乗せて
ハングオンしないと、内輪が浮き上がって転倒する。
命がけのダウソヒルだった。
メーターはないが、ギアを入れてないので、
40~50kmぐらいは出ていた思う。
登りは5kmぐらいしか出ない。
対向車が来たら畑に突っ込まないと
正面衝突する。
っていうか、テーラーしか通れない道路だった。
カーブミラーが振動で二重三重に見える。
昭和の時代は、こんな楽しい遊びがあった。
今の時代にやったら怒られるだろう。
男は度胸だということが分かった。